Essay
 
 
USオープン狂想曲@

 
 

               USオープンは国民的なお祭り

去る6月14日から20日までニューヨーク州ロングアイランド先端に位置するサウスハンプトンのシネコックヒルズゴルフクラブで第104回USオープンゴルフが開催されました。マンハッタンからも2時間ほどで行けるということで昨年からチケットを入手して観戦しようと楽しみにしていた大会です。
ゴルフを嗜む方ならばご存知の4大メジャー大会の一つ。近年はそのあまりにも難しいセッティングで世界の一流プロもなかなかアンダーパーが出せないことでも有名な大会です。シネコックヒルズGCは東海岸でも老舗のメンバーコースでメンバーはアイリッシュの超がつくお金持ちばかり。開設以来130年の歴史を持ちUSGA(アメリカゴルフ協会)の創設にも深いかかわりがあります。USオープンが開催されるのは104年の歴史のうちで今回で4回目。前回開催時1995年のコーリー・ペイビンの優勝はまだ記憶に残っている方もいるのではないでしょうか?

私が昨年から予約していたチケットは12〜14日の練習ラウンドとプレイオフの場合も含む全8日間のチケットです。料金は既に昨年の内にクレジットされていたにもかかわらずチケットが手元に届いたのは何と大会1ヶ月前なんですよ。転売を防ぐ目的もあるのでしょうがさすがUSGA、ちゃっかりしてますよね。

近隣のホテル(ロングアイランド中東部)は軒並みここぞとばかりに普段のレートの倍ぐらいのルームチャージ。世界中から観戦に来る人たちが泊まるんですからホテルも超強気です。半年前からなるべくコースに近いホテルを予約しておいたのですがそれでもコースまで片道45分。1週間ホテル住まいの全米オープン観戦の始まりです。

シネコックヒルズGCのクラブハウスは瀟洒なアイリッシュ風。アメリカのゴルフの歴史を刻んできたその建物の中には選手と関係者とメンバーしか入れません。
12日練習日、まだ初日だというのにコースには沢山のギャラリーが押し寄せていました。練習ラウンドを観てもつまらないと思われるかもしれませんが、PGAツアーの場合これがそうでもないのですよ。カメラの持込がOK,ホール毎に選手にサインをもらえる、選手の練習方法を学べるなどなど。アメリカのファンはそれらを心得ていてキャップや上の写真のフラッグを持ってお目当ての選手のサインをゲットするためにコース中を飛び回っていたりします。
私も3人の日本人選手のサインを真っ先に貰った後、同じホールに陣取って30人ほどのサインをゲットしたのですが後で見たら誰のサインなのか3分の2以上判りませんでした(笑い)
子供も大人も選手のサインを貰おうと必死です。特にメジャー優勝者のサインを貰うのは至難の業、ギャラリーの数も半端ではないし本人も立ち止まってサインはしてくれません(結構横柄な態度)。運良く選手がキャップをとってくれたらそのギャラリーは走って追っかける、そんな光景があちらこちらで見ることが出来ました。
そう、アメリカ国民にとってはゴルフのメジャー大会は国民的なお祭りなんです。


 
 
                 ★練習ラウンド風景あれこれ@★

練習ラウンド初日、ホテルからレンタカーで大会指定のパーキングまで40分、何とこのパーキングは近所の空港の空き地を丸借りしたもの。車を降りるといきなりセキュリティーチェックを受けます。テロ警戒レベルが相変わらず高いため、こういったお祭りでは必然にセキュリティーが厳しくなります。そこから更にシャトルバスでコースまで20分。都合ホテルからコース到着までには毎日約80分の道のりなのです。これを1週間続けました。最後には全く苦に感じませんでしたけどね(笑い)

練習ラウンドにはそんなに人はいないだろうとタカをくくっていたら、凄いギャラリーの数にまず驚かされました。その殆どの人がタイガーウッズを一目見ようという人ばかりです。私はと言うとまず田中秀道選手を探しました。日本からPGAにツアー参戦して3年目、小さな体でもビックドライブを連発する姿にファンにならずにはいられませんよね。


初日は知らない外人選手と練習していましたが2日目(火曜)は丸山茂樹、井沢利光の日本人3選手で揃ってラウンドしていました。丸山選手は良いショットが出ると「マイウ〜!」とジョークを飛ばし場を和やかに、井沢選手と田中選手は淡々と豪快ショットを飛ばしていました。



練習ラウンドでも左の写真のように選手の名前を常にボードボーイが運びます。これもファンサービスの一環でしょうね。


練習ラウンドをする日本人3選手


 
 


★練習ラウンド風景あれこれA★


何と言っても相変わらず1番人気の選手はタイガーウッズ!
そのギャラリーの数は半端ではありません。練習日なのにタイガーの周りは決勝最終日かと言う乗りです。一緒に回る選手もたまったものではありませんね。タイガーは時折練習ラウンドは一人で回ります。この大会でも2日目の練習日は一人で、しかも朝7時のスタート。この時間ではギャラリーもまばら。タイガーも一人で静かに練習したいのですね。

ギャラリ−数で比較した人気選手ランキングは以下のとおりです
@タイガー・ウッズAフィル・ミケルソンBセルヒオ・ガルシCビジェイ・シン アーニー・エルスDデービス・ラブV デビッド・デュバール   といったところでしょうか。


ゴルフ観戦の方法には大きく分けて2通りがあります。
@お目当ての選手にずっと付いて回る A一箇所(ティーグラウンドあるいはグリーン周り)に居ていろいろな選手の攻め方を見る
練習ラウンドではコースを覚える意味も含め色々な選手に付いて回りましたが、やや起伏のあるコースをあちらこちら飛び回っていると1日に15キロ以上は歩いている計算になります。これから1週間これではもたないと判断した私は木曜日からの予選は一箇所観戦方式にすることに決めました。

それにしても天気が良い。まだ練習2日目だというのに選手並に日焼けしてしまいました。
日を重ねるにつれて徐々に緊張感が増してきました。ギャラリーの数も日に日に増えていきます。
駐車場へ向かう時間も早くしなくてはグッドポジションに駐車できません。毎日の起床時間も徐々に早くなります。

次号は決勝ラウンドと大会裏舞台の様子もお伝えします。


 



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